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簿記の仕訳のルールを身につけよう 会計・簿記の実践編−1 

最終更新日: 公開日:2014/07/15

執筆者:浜田 勝義

基本編でみた勘定科目はいかがでしょうか。資産・負債などに属する各勘定科目をとりあえず暗記することが大切です。さらに、簿記には“仕訳のルール”というものがあり、この共通のルールに従って伝票に記録することになっています。したがって、勘定科目と同様に仕訳のルールも暗記する必要があります。



仕訳は左右に区分けすること

会社ではお金やものの出入りにかかわる事柄が毎日たくさん生じます。それを伝票に記入するのですが、その際に伝票の左側(借方)と右側(貸方)を区別して記入します。
たとえば、商品を売り上げて現金を受け取ったときには、伝票の左側(借方)に「現金」、右側(貸方)に「売上」と記入します。
どうして借方に現金と記入し、貸方に売上と記入しなければならないか...。これについては、次節の資産の仕訳などで学んでもらいます。ここでは、

「仕訳とは、伝票の左側と右側に区分けすることだ」
ということをしっかり押さえておいてください。

仕訳には必ず2つ以上の勘定科目を使う

仕訳をするうえで注意すべきことは、どのような取引を仕訳する場合にも、必ず2つ以上の勘定科目がかかわってくるということです。
たとえば土地を購入する場合を考えてみましょう。
1,000万円の土地を購入した時には、「土地1,000万円」という記録が必要です。
しかしこれだけで足りるかというと、そうではありません。現金で支払ったのか、小切手で支払ったのか、あるいは後日支払うことにして未払なのかがわかりません。仮に現金で支払ったとするならば「現金1,000万円が減少した」という記録が必要なのです。
もうひとつ例を挙げましょう。今度は、現金600万円の入金があったとします。「現金600万円が増えた」という意味の記録が必要なのは言うまでもありませんが、やはりこれだけでは不十分です。600万円の入金があるからには何か理由があるはずです。商品を売り上げたからなのか、貸付金の返済を受けたのか、あるいは銀行から借金したのか...。どのような理由なのかによって、同じ600万円の入金でもまったく意味が異なります。仮に商品を売り上げたことによる入金だとするならば、
「売上600万円」という記録が必要です。

どんな取引にも必ず「理由」がある

このように、どのような取引にも"何らかの理由"があるはずです。いいかえれば、
「どんな取引も2つの側面をもっている」
ということです。したがって、取引の仕訳は、少なくとも2つの勘定科目を用いて記録しなければなりません。これを「取引の2面性」といいます。

伝票には借方(左側)と貸方(右側)の2つの欄がありますが、"仕訳のルール"に従って仕訳すると、必ず借方と貸方の両方に勘定科目が入り、しかも借方と貸方の金額が必ず一致(バランス)します。
これは、取引の2面性という法則と仕訳のルールがみごとに合致した結果なのです。

ルールがわかれば仕訳は簡単

「簿記がわからない」とか「簿記はむずかしい」という方が結構おられます。よくよく聞いてみると、簿記がわからないと悩む人は、つまるところ仕訳のルールをしっかりと押さえていないことがわかります。
このことは逆にみるならば、
「仕訳のルールを押えれば簿記がわかるようになる」
ということです。実際に、いままで簿記というものがモヤモヤしていてよくわからなかった人が、仕訳のルールを覚えた途端にスラスラとわかるようになるのを、何度も見てきました。
仕訳のルールを覚えることが、いかに簿記を学ぶうえで重要なポイントとなるかがおわかりいただけるでしょう。

仕訳のルールは8つだけ

仕訳というのは、取引を2つ以上の勘定科目を使って、借方と貸方に区分けすることでした。ルールは次のとおりです。

仕分けのルール

まずは暗記しよう

仕訳のルールは、基本的にここに挙げた8つだけです。野球のルールなどに比べれば数が少ないですね。
とはいうものの、初めての人にとっては何がなんだかよくわからないと思います。突然"資産の増加"だとか"負債の増加"などといわれてもピンとこないのは無理もありません。
でも大丈夫です。最終的には8つのルールを覚えこんでいただきます。
この8つを借方は借方、貸方は貸方に整理して並べ替え、もう一度みてみましょう。

借方(左側)貸方(右側)

多少は見やすくなりましたか?これでも初めて学ぶ人にとってはむずかしく感じられることと思います。

仕訳ができるようになるためのポイント

仕訳がスイスイできるようになるためには何を押さえればいいか...。それは次の2つを押さえることに尽きます。

1.勘定科目を覚えること
資産・負債・資本・費用・収益の各グループに属する勘定科目を覚えることが、仕訳をスムーズに行なうための前提条件です。
資産に属するものとして、現金、受取手形、売掛金などがありますが、「売掛金は何に属するか」と問われた時に、即座に「資産!」と答えられるようになればしめたものです。
もちろん一度に覚えるのは大変なので、代表的なものから一つひとつ覚えていくのがコツです。
2.仕訳のルールを覚えること
前節で学んだ仕訳のルールを覚えることです。全部で8つしかありません。とりあえず丸暗記してしまうことです。
次節から実践的な仕訳練習に入りますが、勘定科目と仕訳のルールをメモ用紙などに書いておき、記憶に定着するまでそれを見ながら練習してください。
3.取引例を実際に仕訳してみること
「簿記は、手を動かして体で覚えろ」といわれます。
できるだけ多くの取引例を、実際に仕訳してみることが大切です。その際には、頭の中で仕訳するのではなく、ノートに書くということを心がけてください。

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この記事の執筆者

浜田 勝義
浜田 勝義

専修学校・大学講座・企業研修において、簿記入門講座や簿記検定1~3級の講師を務める。ポイントを絞ったわかりやすい解説と、丁寧な指導には定評がある。簿記学会会員。元全国経理学校協会の簿記能力検定試験作問委員。簿記入門編として、かんき出版の「はじめての人の簿記入門塾--まずはこの本から!」(単行本)などがある。

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