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税理士が教える!経理を経営に活かすコツ

公開日:

執筆者:宮原 裕一(税理士)

税理士が教える!経理を経営に活かすコツ

「経理って面倒くさそう」起業したての個人事業主からよく聞こえてくるこんな声。開業当初は本業を成功させるという意気込みで営業に必死になり、経理は後回し、そしていつの間にか年度末ということにもなりかねません。しかし、それじゃあもったいない。今回は、経理が経営にどのように関わってくるのかをみてみましょう。



POINT
  • 経理は事業の現在地を指し示す
  • 経理はお金の行き先を知らしめる
  • 経理は事業のピンチを言いあてる

ズレていく理想と現実

様々な夢や想いを詰め込んで作った事業計画。しかし、いざ起業して事業を始めてみると、なかなか思い描いた計画どおりにはいかないものです。
とくに、事業が計画より下をいっているときは、業績が安定するのが先か、お金が尽きるのが先かというチキンレースにもなりかねません。理想と現実がズレていくこんなときこそ、そのズレ幅がどのくらいなのか、事業がいまどのような状況にあるのかをしっかり把握する必要があります。

そこで出てくるのが経理です。
帳簿をつけると、売上や経費がいくらになったということが集計できるというのはわかりますよね。それだけでなく、いま事業に使っている財産がどれだけあるのか、お金がどこかでひっかかっていないか、借入の返済はスムーズに進むのかなど、経理から様々な情報を得られるようになります。つまり、経理は事業計画という地図の上で、事業の現在地がどこなのかをナビしてくれるのです。

お金はどこに消えるのか?

『儲かっているはずなのにお金がない』
そこそこ売上もあがっていて、利益が出ているはずなのに、なぜだかお金が手元にない。事業を行っていると、こんな問題にぶつかるときが来ます。
「売上-経費=利益」というように、儲けの計算は簡単にできますよね。しかし、お金の動きはこの算式に出てこないので、これだけで手元のお金は説明できません。

じつは、起業した時点でお金がどうなっているかわからなくなってしまうこともしばしばあるのです。なぜなら、創業当初は融資を受けたり、店舗・事務所を借りたり、設備・内装にお金がかかったりと、普段の営業では行わない取引がたくさんあるからです。そこで帳簿をしっかりつけるとお金の動きも記録することになるので、お金の行き先まで把握できるようになるのです。

例えば、仕入れた商品でまだ売れていない在庫品になっているお金。売れたけれどもまだ代金をもらっていないお金。事業に必要な設備を購入したお金。業種によっては先方で源泉徴収されているお金。しまいには、決めていた生活費以上についつい使っちゃったお金など...たま~に見えたくないものまで見えてしまうわけですが、経営者として現実を受け止めて、よい判断を下すためにも経理と向き合いましょう。

会計ソフトなら未来も見える

さて、これまでは既に起こった出来事を帳簿につけるという、過去を記録する経理の話でした。しかし、過去を振り返るだけが経理ではありません。例えば数か月先のお金が足りているかを考える資金繰りであったり、売上などの状況が変わることで利益がどう変化するかを考える利益予測であったりと、未来を考えるのにもまた経理が必要なのです。

これら未来を考える業務は、過去の実績とこれから予想される状況をミックスして追っていくことになるので、かなり時間を割く業務となります。

ここで、経理にかかる時間を少なくするためにも、帳簿付けには会計ソフトを利用されることをお勧めします。会計ソフトにもよりますが、これら未来を考える業務をサポートする機能があったりします。例えば資金繰りであれば、取引先ごとの締日や入金・支払サイトを設定しておくことで、個別に入出金の予定を資金繰りに入れ込むことができるようになったり、預金残高が危険水域になると警告が出たりするのです。

手書きや自作のエクセルシートなどよりはよっぽど効率的ですので、ぜひご検討ください。

まとめ

いかがでしたか。「事務作業は売上を生まない」からと軽く見られがちですが、経理は事業の血液であるお金に密接にかかわる業務です。会計ソフトを含め、経理はあなたの事業がいまどこを走っているかを指し示す、経営の舵取りに欠かせないものといえるでしょう。

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この記事の執筆者

宮原 裕一(税理士)
宮原 裕一(税理士)

1972年生まれ。税理士。弥生認定インストラクター。「宮原裕一税理士事務所
弥生会計を10年以上使い倒し、経理業務を効率化して経営に役立てるノウハウを確立。弥生会計に精通した税理士として、自身が運営する情報サイト「弥生マイスター」は全国の弥生ユーザーから好評を博している。
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