銀座セカンドライフ片桐社長「成功=お金とは限らない。仕事のやりがいこそが成功なんです」

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執筆者:宗像幸彦

銀座セカンドライフ 片桐実央社長 「成功=お金とは限らない。仕事へのやりがいこそが成功なんです」

年々拡大を続ける起業支援市場。そんな中にあって、シニアの起業サポートに特化した企業が銀座セカンドライフ株式会社である。

「第2の人生を充実させたい」「元気なうちはまだまだ働きたい」。そんな50代や60代の思いを形にするため、コンサルティングや事務サポート、起業家同士の交流会やセミナーを実施。また2010年からはレンタルオフィスの運営にも取り組んでいる。代表を務めるのは片桐実央社長。柔らかな物腰とは裏腹に、自身も大企業の正社員という立場を捨て、わずか27歳で起業した若きアントレプレナーだ。そんな片桐社長に、シニア起業の現状はどうなっているのか聞いてみた。



誰も手をつけていなかったシニア市場

まずは銀座セカンドライフの成り立ちから。
片桐社長がシニアの起業をサポートしたいと考えるようになったのは、共働きの両親を支え、自分の仕事をやめてまで、片桐社長を育ててくれた祖母の介護がきっかけだという。

「リタイア後の生きがいを祖母と一緒に見つけられていたら、もっと活き活きとした老後を過ごせたかもしれないという後悔が自分の中にずっとありました」
大学卒業後は花王株式会社に就職し、希望していた法務関連の部署に勤務。上場企業の正社員という誰もがうらやむ立場を得たものの、ずっと抱えていた悩みや後悔が解消されることはなかった。そこで一念発起し、花王を退職。いったんは大手証券会社へ転職して金融の実務を経験した後、行政書士の資格を取得し、2008年7月に銀座セカンドライフ株式会社を立ち上げた。

「起業するなら27歳で、と決めていました。3年やって上手くいかなかったらOLに戻ろうと。30歳なら再就職の道もまだ残っていると思ったんです」
開業当初はOL時代に購入した銀座の約30平米のワンルームマンションをオフィスにし、起業のための個別相談や書類作成から始めた。

「当時から起業支援の市場はありましたが、シニア起業という言葉はまだ存在すらしていませんでした。そもそもシニアの場合、在職中にアイデアを思いついてもなかなか辞められなかったり、事業規模が小さかったりして、支援者も少なく、行政主催の無料相談会が開かれる程度で、ほとんど誰も参入していない市場だったんです」

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結果、片桐社長のもとには起業相談はもちろん、セミナーや交流会「アントレセミナー交流会」にも参加希望者が殺到し、3年どころかわずか3カ月ほどで手応えを感じられるようになったという。さらに2010年には自宅で起業する人が多いシニア起業家が、より事業を積極的に展開できる場をと、かねてから念願だったレンタルオフィスもオープン。利用料は他事業へのシナジー効果を狙って月額9千円台(フリーデスクプラン)という相場の半額以下に設定した。

「弊社の場合、レンタルオフィスの売上が全体の9割以上を占めているんですが、オープンした当初はまだまだ認知も低く、思った以上に利用者も伸びなかったので、人件費の捻出には苦労しました。様々な交流会に参加してチラシ配りをしたりして、PRに必死でした」

必死の努力が実を結び、現在は、レンタルオフィス「アントレサロン」を、銀座、日本橋、新宿、横浜の4拠点で展開し、店舗は7店舗にまで増え、会員数は1900人を既に超えている。

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この記事の執筆者

宗像幸彦
宗像幸彦

1970年、熊本県天草市生まれ。東京外国語大学卒業後、出版社勤務を経て、2001年よりフリーランスの編集者・ライターとして活動中。主に扱うジャンルは、音楽、旅、街歩き、農業など。30代には数年間、タレント事務所の雇われ社長としてマネージメント業務を経験。twitter:@muna_yuki

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