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個人事業主の頼れる味方!青色申告会を活用しよう

公開日:

執筆者:柳原つつじ

個人事業主の頼れる味方!青色申告会を活用しよう

節税のために青色申告を行いたいけれども、自分だけでやるのも不安だし、税理士に頼む余裕はない……。そんな人は意外と多いのではないでしょうか。会計ソフトや書籍を活用したとしても、初めて一人で行うときは特に不安になるものです。そこで勧めたいのが地域の「青色申告会」です。会費を払えば、何度でも気軽に青色申告についてのアドバイスを受けることができます。私自身の経験も踏まえて、その活用法について述べたいと思います。

個人事業主・フリーランス必見!青色申告で経費にできるものは?



POINT
  • 全国各地の税務署ごとに開設
  • 丁寧な個別指導で初心者でも安心
  • 税務だけでなく事業全体のサポートも

きっかけは知人の勧め

「今期から会計ソフトを使って、自力で青色申告をしようと思うんだけど難しいかな......」

数年前、そんなふうにイラストレーターの知人に相談したところ、教えてもらったのが、青色申告会です。そこから会計ソフトを利用して確定申告書を作り、青色申告会で相談を重ねて、仕上げていくということを続けてきました。

「青色申告会」とは、小規模事業者で組織される納税者団体のこと。全国各地の税務署ごとに組織されているので、指導を受けるために遠方まで足を運ぶ必要はありません。自分の住んでいる地域の場合、所在地がどこにあるのか調べてみるとよいでしょう。

会計ソフトもどんどん進化して使いやすくなり、自分一人で申告書を作成するハードルもかなり下がりました。それでも、初年度などは誰かに見てほしいという人も多いでしょうから、その利点と活用法を述べたいと思います。

個別で指導を受けられる

メリットは何と言っても、個別で記帳相談や指導を受けられること。経費の分類や記帳の仕方、青色申告で複式簿記を行う際の仕訳や記帳、試算表の作成方法など、その人その人の状況に合わせて、初歩からわかりやすくアドバイスしてくれます。もちろん、パソコンでの記帳もOKで、e-Taxの相談にも乗ってくれます。確定申告で困ったことがあれば、なんでも相談できる窓口だといえるでしょう。

私の場合は、会計ソフトで作ったデータをUSBに入れて持参して、相談に乗ってもらっていました。大体、年明けから動き始めて、確定申告書が完成するまでに、3~4回程度の相談を経て、完成させるという流れです。当時は会社員だったので、毎回土曜日の午前中に行っていましたね。

地域によっても異なるのかしれませんが、私がお世話になっていた青色申告会では、相談員は毎回異なっていたものの、一から自分の状況を説明する必要はありませんでした。データ上で情報は共有されているのかもしれません。家事按分などつい見落としがちなところをアドバイスいただき、節税の面でもとても助かりました。

そして、数回の指導を経て問題点がなくなれば、持参した判子で捺印して、その場で申告書を代理提出してくれます。以前に書いた「確定申告失敗談!提出期限を過ぎたら悲惨だった」のように、出し忘れるという心配はありません。

どの地域の青色申告会も4月~12月は空いていて指導が受けやすく、1月~3月の確定申告時期に混雑します。地域によっては、混雑時の個別相談には事前予約が必要なところもあります。私のところは予約が不要でしたが、その代わりに1時間以上の順番待ちすることもありました。やはり、こまめに相談してみてもらうのがベストです。

融資や共済・保険の紹介も

青色申告会がサポートしてくれるのは、税務の面だけではありません。

日本政策金融公庫などの低利で有利な融資制度を紹介してくれたり、金融相談会を実施したりしているところもあります。ほかにも、無料の経営セミナーを開催や不動産に関する悩み相談窓口など、地域によって提供するサービスは異なるものの大きな差はなく、事業全体のサポートも行っています。

さらに、会員およびその家族は、会員相互の助け合い制度である「青色共済」に加入できます。毎月1,000円で死亡・入院から火災まで総合的に補償され、さらに地震・天災が原因の場合も給付の対象になります。事業主が加入の場合は「諸会費」、専従者・従業員が加入の場合は「福利厚生費」として、掛金が必要経費として計上できるのも、うれしいですね。

ほかにも、傷害保険やがん保険などを取り扱っており、団体扱いとして個人で契約するよりも安く契約できるケースもあります。小規模事業者の税務、事業、そして生活面でのサポートを行ってくれるのが、青色申告会なのです。

会費は地域によってそれぞれ

最後に会費についてですが、地域によって異なります。私が加入していたところは、入会金が1万円で年会費が1万8,000円でしたが、月額制で2,000円(入会金も2,000円)というところもあります。いずれにしても、税理士を雇ってアドバイスを受けることを思えば、高くはない金額ではないでしょうか。しかも会費は全額必要経費(諸会費)に算入できるので、その点でも助かります。

会員向けのレクレーションなどの企画もあります。会員同士でのつながりが生まれれば、交流を通じたまた別のメリットがあるといえるでしょう。

しかし、毎年行っているうちに青色申告に慣れてきて相談回数が減っていくと、会費を割高に感じるかもしれません。そのときは、独りでやっていけるようになったのだと、退会を検討するのも一つの手でしょう。

青色申告の初めの一歩として、青色申告会をぜひ活用してみてください。

photo:Thinkstock / Getty Images

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この記事の執筆者

柳原つつじ
柳原つつじ

出版社勤務を経て、フリーエディター、コラムニスト。歴史、伝記・評伝、経営、書評、ITなどを得意ジャンルとして、別名義で著作多数。ここでは、脱サラフリーランスならではの視点で、お役立ち情報をお届けしたいと思います。

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