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フリーランスのための上手な仕事の断り方

公開日:

執筆者:大島悠

フリーランスのための上手な仕事の断り方

「せっかくの依頼を断ると、次の仕事をもらえなくなるんじゃないか」――フリーランスとして仕事をしている人なら、誰しもそんな不安にさいなまれた経験があるのではないでしょうか。ただ、スケジュール上どうしても受けられない、条件面が折り合わないなど、お断りしなければならない(もしくはお断りしたい)ケースも多々ありますよね。そんなとき、どうすればクライアントとの関係を壊さないですむのか。「フリーランスのための上手な仕事の断り方」について、考えてみました。



POINT
  • 仕事依頼を断ることが、必ずしも損失につながるわけではない
  • 依頼をお断りするメールに必要な要素は3つ
  • 大切なのは、日々誠実な姿勢で仕事に取り組むこと

仕事依頼を断る=大きな損失になるという勘違い

フリーランスは、数か月先のことすら予測ができない不安定な職業です。そのため、そもそも例えどんな条件の仕事であっても選ぶ自由はない、受けないと自分が損をしてしまう、と思い込んでいる人が多いように思います。でも、それは大きな勘違いです。

例えば、苦手なジャンルの仕事を無理やり受けてしまった場合。自分自身の強みを活かせず、求められたクオリティをクリアできなければ、クライアントに大きな迷惑をかけることになります。それは依頼を断るよりもずっと、あなたの印象を悪くしてしまうのです。スケジュールを鑑みず、案件を詰め込みすぎてしまう場合も同様です(筆者も苦い経験があります......)。

また時には、報酬などの条件が合わない、担当者との相性がよくない、というケースもあるでしょう。こうした依頼について、本意ではなくとも仕事は仕事、と考える人もいるかもしれません。でも、一度立ち止まって考えてみてください。条件や相性が合わない仕事ほど、自分にかかる労力やストレスは大きくなりますよね。それが積み重なって身体を壊したり、本当にやりたかった仕事に割く時間がなくなってしまっては本末転倒だと思いませんか?

仕事依頼を断ることが、必ずしも損失につながるわけではない。それを踏まえたうえで、相手に失礼にならない「断り方」を考えてみましょう。

依頼をお断りするメールに必要な3つの要素

結論から言ってしまえば、「断り方」のポイントは1つしかありません。それは「正直に、かつ丁寧にお断りすること」です。

......「そんなの当たり前じゃないか!」と思われた方も、いらっしゃるかもしれません。でも「当たり前」と思うことほど、意外とおざなりにされていることが多いものです。今までお断りしてきた仕事のメールを、改めて読み返してみてください。そこに、次の要素はきちんと書かれているでしょうか?

  1. 仕事を依頼してくださったことへのお礼
  2. その仕事をお受けできない理由(=相手に迷惑をかけてしまう理由)
  3. 依頼に応えられないことへのお詫び

お断りする理由が何であれ、この1〜3は必須です。例えば、このように。

"この度はお声がけいただきまして、ありがとうございます!(1)ただ、現在多数の案件が集中しておりまして、ご依頼のお仕事を期日までにご納品することが難しくなっております。(2)ご要望に添えず、申し訳ありません。(3)今回は残念ですが、また次の機会がありましたらぜひお手伝いさせてください。"

こうしたメールをもらって怒り狂い、「二度とこいつに頼まない!」と思う人が、どれほどいるでしょうか? 余程失礼な文章でない限り、自分へのダメージはそれほどないはずです。

絶対にやってはいけない断り方

ただし注意が必要なのは、2の理由の部分。「正直に」というのは大切なポイントですが、だからといって何でもありのままに伝えていいというわけではありません。もしあなたがクライアントだとして、次のように断られたらどんな印象を受けるでしょうか。

●「その日はバイトがあるので、お受けできません」

駆け出しのフリーランスの場合、アルバイトや派遣と掛け持ちしている人もいるでしょう。そのこと自体は全く問題ありません。しかし、プロに仕事を依頼したのに、本業以外の「バイトがある」と言われたクライアントの気持ちは......。嘘をつく必要はありませんが、正直すぎてしまうのも考えものです。

●「○○○○円以上でないと受けられません / ○日いただかないとできません」

仕事のクオリティを保つためにも、報酬やスケジュールの交渉はとても大切なことです。しかし、「できません」とあまりにも一方的に相手の要望をはねつけてしまうと、クライアントから「交渉の余地がない人」と思われてしまう危険性があります。「○○○○円プラスすることはできますか?」「一部であれば○日までにできます」というように、積極的に代替案の提示をしてみてください。もしその仕事が実を結ばなかったとしても、次の依頼への希望がつながるはずです。

大切なのは、日々誠実な姿勢で仕事に取り組むこと

クライアントからの仕事依頼を断ることに対し、大きな不安を感じるフリーランスの方は多いでしょう。しかし常日頃から一つひとつの仕事に誠実に取り組んでいれば、ほんの数回依頼をお断りしたくらいで、信頼関係が崩れるようなことはないはずです。必要以上に心配することなく、クオリティの高い仕事を維持するためのマネジメントを心がけたいですね。

photo:Thinkstock / Getty Images

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この記事の執筆者

大島悠
大島悠

企業広報を専門にしているフリーランスのライター・編集ディレクター。BtoB専門のデザイン制作会社勤務を経て、2013年に独立。会社案内や採用案内、コーポレートサイト、広報誌、各種パンフレットなどを中心として、企画・編集から取材・ライティングまでを幅広く請け負っています。<公式サイト>http://magazine-yu.com/

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