スモビバ! スモールビジネス(個人事業主、中小企業、起業家)の
業務や経営にまつわる疑問や課題をみんなで解決していく場

「資産管理」をアプリで手助けしたい マネーツリー株式会社・ポール・チャップマン氏

公開日:

執筆者:安田博勇

「資産管理」をアプリで手助けしたい マネーツリー株式会社・ポール・チャップマン氏

「一生通帳 家計簿より楽チン!」。そんなコンセプトを掲げた資産管理アプリがマネーツリー株式会社の提供する「Moneytree」です。2013年のリリース以来、2年連続(2013年、2014年)でApp Storeのベストアプリに選出され、現在までなんと100万ダウンロードを達成しています。このアプリで資産管理の価値がどのように変わるのか。マネーツリー株式会社・代表取締役のポール・チャップマン氏に話をうかがいました。



――2013年4月25日にApp Storeで公開された「Moneytree」ですが、どんなことができる資産管理アプリなのでしょうか。

銀行口座にしても、クレジットカードにしても、例えばネットバンクなど、それぞれのサイトにアクセス&ログインすることで、利用明細を見ることができます。しかし銀行やカードの数が増えれば増えるほど、把握するのが難しくなっていきますよね。
そこでMoneytreeです。アプリで各ネットバンク等のIDやパスワードを登録しておけば、アプリ画面からいつでも、気軽に、全資産を一元的に閲覧することができます。

――実際の機能について、もう少し詳しく教えてもらえますか。

メインとなるのはこの「口座残高」の画面です。ここで資産を一元管理できます。
「銀行口座」の利用明細はもちろん、「クレジットカード」は「確定」「リボ払い」、さらには明細として通知されていない「未確定」の金額までわかります。未確定の負債は、なんだか「存在していない」ような気分になるものですが、Moneytreeなら安心です。なお、スマホを横に傾ければ、こうした資産・支出・入出金の推移がグラフ化されます。
資産として登録できるのは他に「電子マネー」と「証券」です。電子マネーは、auWALLET、クラブタリーズ、スターバックスカード、SMART ICOCA、Tマネー、nanaco、モスバーガー、モバイルSUICA、楽天Edy、WAONに対応。NISAなどで一般的にも馴染みが深くなってきている「証券」の取引対応も最近スタートさせました。

▼

――ここまでが「口座残高」の画面ですね。

はい。さらに「口座残高」の画面から1つ右にスワイプすると「支出」の画面が出てきます。ここではクレジットカード、電子マネーで購入した支出内容が確認でき、かつ「コンビニ」「カフェ」などの項目に、アプリが自動的に振り分けます。弊社独自のアルゴリズムで、非常に高い振り分けの精度を保っています。

――放っておいても自動的に家計簿がつけられる。これは絶対に便利ですよね! でも私は古い人間なのか、クレジットカードや電子マネーを使う頻度が少ないんですが......。

「口座残高」の「その他」の項目から、現金支出の手入力もできますよ。
でも私たちは「現金利用の頻度が減り、電子決済になることで、家計簿も自動化される」というコンセプトのもと、このサービスを開発しました。想定するのは「家計簿をつけたことのない人」。実際、サービス利用者に"現金手入力"をしている人は少ないんです。

――たしかに使い始めてみると、電子決済が楽しくなりそうなアプリですよね。お金の使い方も変わりそうです。

これは私の実体験ですが、電子決済だとこんな便利なこともあるんですよ。

昨年末、あるイベントに参加するためにロンドンに行ったのですが、ホテルのフロントの方に「ホテルの料金が未払いです」と言われたのです。実際はホテル側の勘違いで、すでに私のクレジットカードで決済済み。なのでMoneytreeの画面を見せて、支払い済みであることをアピールしました。オフライン環境下でも、明細の最新状態を見ることができますからね。

Moneytreeのプロダクトコンセプトは、メールみたいにいつでも見られること。そして、チャットみたいに即座に情報が入ってくること。こうした体験をすることで、きっとお金の使い方に対する意識も変化すると思います。

▼

――そういえば、ポイントカードも登録できるんですね。しかも主要ポイントカードはほとんど押さえられている!

私たちはこうしたポイントも、大事な資産の1つだと考えています。常に最新のポイント数をチェックできるほか、ポイントの有効期限が近づけば、スマホに「通知」が届く機能も設定できます。

――「通知」の機能は便利ですね。

「預金残高が一定額を下回ったとき」「一定額の出金があったとき」など、他にも通知が届くシーンを設定画面からカスタマイズできます。万が一、不正出金があってもいち早く気づくことができるでしょう。

なお、ここまで紹介したサービスは、すべてが無料でご利用いただけます。

――有料サービスではどんなことができるのでしょうか?

有料サービスは2つです。いずれも法人向けのサービスです。

1つめの「Moneytree PLUS」は、経費精算に対応します。支出の項目をカレンダーベースに一覧化し、使用した明細を後から経費として仕分けられます。ExcelやCSV形式での出力も可能ですし、Moneytreeから直接「ScanSnap」をコントロールできるので、領収書をPDF化。Moneytreeのクラウドサービス「Cloud Safe」に保存して、取引した明細と紐付けしておく、なんていう使い方もできるんです。
もう1つの有料サービスが「Moneytree PRO」。法人口座に対応しています。Windowsマシンで、かつ、電子証明書(顧客情報を保有した電子データ)による認証を必要としていた法人口座の閲覧も「PRO」なら、iOSなど、ユニバーサルなアクセスができます。クラウド上に電子証明書を発行することで、それを可能にしています。

――サービス開発にはどんな思いを込められたのでしょうか?

資産運用は、自然になる"木"のようなものだと思っています。
日本だと、どうしてもお金のやりくり自体に「悪いこと」という負のイメージがつきまとうじゃないですか。しかし実際はお金がなければ結婚できないし、子どもも育てられない。そうした負のイメージをぶち壊したかったんです。資産は、水を与えれば木のように成長していく。Moneytreeというサービス名にも、そんな思いを込めました。見えるようになれば、資産運用は決して怖いことではないんです。

▼

――一方で最近では「弥生会計」ほか、金融インフラサービス「MT LINK」を通じた会計ソフトとの連携もスタートしています。

弊社はあくまでPFM(個人財務管理)に特化したサービスを提供しています。しかしMoneytreeのバックエンドは、データアグリケーションの基礎として、各業界の企業から高い評価をいただいています。このたびの「会計」サービスとの連携も、そうした企業やユーザーの要望から生まれたものです。特に弥生株式会社さんのような業界で定評のある企業と、最初に連携できたことは非常に大きかったと思います。MT LINKにより、弥生さんのほか、いくつかのクラウド会計ソフトとの連携が可能になるため、金融機関の取引明細の自動取り込みができるようになります。
資産情報は知的財産になり得るものですので、例えば融資を受けるときにMT LINKを通じて取引情報が見える。そんな使われ方がされるといいですね。

――MT LINKの連携先拡大については?

金融業界では今年、みずほ銀行の「みずほダイレクトアプリ」との連携もスタートしました。
会計、金融以外にも、MT LINKをプラットフォームにしたサービスはまだまだ広がってくると思います。
お金は社会の血流です。EC(電子商取引)の普及によって着実に買い物の効率性がよくなったように、MT LINKによって生活者の利便性が高くなればいいと思っています。

ポール・チャップマン

ポール・チャップマン

1976年オーストラリア生まれ。日本の高校と埼玉大学で学び、2000年にSaaSスタートアップ「cvMail」を設立後、Thomson Reutersにバイアウト。その後en worldでIT部長として勤め、2009年よりアプリ制作に着手、2012年にマネーツリー株式会社を設立。

  • 青色申告オンライン
  • 白色申告オンライン
  • 【PR】 1分でキレイな請求書を作成 「Misoca」 -今すぐ無料でお試し-
  • マイナンバーも年末調整も弥生給与
  • 会計オンライン
  • 確定申告まとめ

閉じる

【PR】 1分でキレイな請求書を作成 「Misoca」 -今すぐ無料でお試し- 白色申告オンライン 青色申告オンライン 会計オンライン 弥生給与

この記事の執筆者

安田博勇
安田博勇

1977年生まれ。大学卒業後に就職した建設系企業で施工管理&建物管理に従事するも5年間勤めてから退職。出版・編集系の専門学校に通った後、2006年に都内の編集プロダクションに転職。以降いくつかのプロダクションに在籍しながら、企業系広報誌、雑誌、書籍等で、編集や執筆を担当する。現在、フリーランスとして活動中。

この執筆者の他の記事を見る