【飲食系ライター】こんなものも経費にしています。

2021/03/31更新

この記事の執筆者カトウ・マユ

食にまつわる記事の企画や執筆をしていると、飲食店で食事をしたり、食材を買ったりする機会が増えます。確定申告では業務に使った経費に計上していますが、私的な食事と線引きが難しい場合も。記事作成に直接関係ない食事から、新企画が生まれることも多々あります。そこで、飲食系ライターが、どこまでを経費にできるのか整理してみました。

POINT

  • 企画立案のための食べ歩きは「研究費」「教育費」にできる
  • レシピ記事に使った食材はすべて経費になる
  • 食関連の資格受験料、勉強会への参加費も忘れず「研修費」に

企画立案のための食べ歩きは「研究費」「教育費」に

通常、個人事業主は自身の食事代や、家族との食事にかかった費用は経費に計上できません。しかし、例えば企画会議で「寿司屋なのに旨い赤身肉を出す店」を記事にすることになった時、これまで食べ歩いた店を取材候補にリストアップして企画書を作成できれば、問題なく「研究費」として経費になります。

ネットや雑誌からの情報だけでなく、実際に自分の舌で体験したなかから読者により良い店を紹介できるのが飲食系ライターの醍醐味でもあります。領収書を忘れずに保管しておけば、経費計上モレで悔しい思いをすることもありません。

私は、立ち寄った飲食店ではすべて領収書をもらい、裏にメニューや感想メモを書いて、時間がある時にエクセルの「行った店目的一覧」にまとめて記入をしています。

  • 原稿を書くために店で飲食代を払ったら → 取材費
  • オフの時間に友人/家族と食事したら → × 経費
  • 打ち合わせで取引先/スタッフと会食したら → 会議費・交際費
  • グルメ企画立案のために飲食をしたら → 研究費

経費計上できる領収書が明確になり、その時点では業務に無関係に思えても、後から企画案につながる記憶を引き出すきっかけになっています。企画案は採用/不採用問わず保管し、税務署にチェックされても研究費に計上した経費の目的を説明できるようにしています。

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レシピ記事に使った食材はすべて経費になる

飲食系ライターなら、自宅で料理を作り、その過程を撮影してレシピ記事作成することも多いですよね。そのために使った食材はすべて「材料費」として経費計上できます。

以前、限られた食材で1週間分の子ども用お弁当を紹介する、アレンジレシピ企画を担当したことがありました。この時、スーパーでレシピ記事の食材を買う際に、家族用の食料品もまとめて買ってしまいました。本来は、経費計上額のみを領収書にしてもらうのがベストですが、明細レシートに企画名を記入し、企画用の食品名に赤線を記し、合計額を経費に計上しました。私用目的と事業目的の費用を区別しておけば、後でつっこまれても慌てず回答できて安心です。

フードスタイリストの資格を持ち、レシピ記事の原稿をメインに執筆する知人は、撮影に使う食器、飾り串やおしゃれな紙ナプキンなどを整理して保管し、業務にすぐ使えるようにしていました。これらは業務に使うので「消耗品費」に計上しているということです。

食関連の資格受験料、勉強会への参加費も忘れず「研修費」に

個人的な興味で、ここ数年何回か参加しているのが、野菜通販会社が開催する試食会や産地訪問勉強会です。会によっては有料の場合もあるので、「研修費」として経費計上をしています。生産者の話を聞き、収穫したての野菜の味を知ることで、食への視野が広がって仕事に良い影響が出ることを期待しています。

また、資格試験の受験料・教材費・講座受講費も「研修費」に計上できます。私は最近ワインエキスパート資格の試験対策を始めました。いつ合格できるかわかりませんが、いつかワインに関わる仕事につながればと思っています。

公私の線引きがわかりにくい飲食にまつわる経費も「事業に必要で使った」と説明ができ、かつ証明できる資料を準備できれば、恐れずに計上できます。経費を使った体験や経験が、業務上の売上に何倍にもなって戻ってくるように日々努力していきたいですね。

photo:Getty Images

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この記事の執筆者カトウ・マユ

1974年生まれ。大学卒業後、出版社等に勤務。出産後は個人事業主として、主にwebメディアの編集業務を行う。会社員時代に子会社の経理・決算業務に携わる機会があり、簿記3級を取得。

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