起業希望者が情報交換・情報収集をする方法

公開日:

執筆者:粕谷智和

起業希望者が情報交換・情報収集をする方法

さあ、思い切って起業しよう! 開業しよう! という起業・開業志望者も、まずは情報を集めますよね。情報といっても、今はネットを調べれば、これでもかというくらい起業のための情報が出てきます。すぐに、しかもタダで仕入れられる情報であれば、いくらでも収集して、必要な情報をどんどん取捨選択していきましょう。

一方で、起業にあたっては、ネットで情報を集めるだけではもの足りないのも事実なのです。ここではさらに視野を広げて、起業・開業を成功させるための効果的な情報の収集方法や情報交換の重要性ついて、お話をします。


POINT
  • ネットで調べるのは当たり前。人からも「リアルな話」を仕入れよう
  • 公的機関のサポート、創業系セミナーに参加してみよう
  • 同じレイヤーにいる仲間との絆や、専門家・アドバイザーとの出会いも大切

ネットで調べるのは当たり前。「リアルな話」や「応用知識」は、人から学ぶ

「起業」や「創業」という言葉を検索エンジンに入れれば、5,000万件以上の情報が出てきます。起業するにあたって必要なコト・モノの基本的な情報は、今の時代は自力でいくらでも仕入れることができるようになりました。

たとえば今、皆さんがこの画面を見ている、ということは『スモビバ!』という素晴らしい情報ツールを手にしているということなのです。中小企業診断士の観点からしてみても、国内企業においてシェア抜群の実績(※)を持つ「弥生会計」などを通して日本の中小企業を支え続けてきた実績のある弥生が運営している『スモビバ!』は、他のサイトと比べても各界の専門家による非常に実務的で有益な情報を総合発信していると思います。ぜひ疑問点などはこちらで調べて、起業のための知識の拡充やデータ収集に役立ててください。

(※) ・全国の主要家電量販店・パソコン専門店・ネットショップ2,608店におけるソフト実売統計で、弥生は2017年の年間最多販売ベンダーとして最優秀賞を獲得。(業務ソフト部門:19年連続受賞、申告ソフト部門:14年連続受賞)-株式会社BCN調べ
・「パソコン用ソフト」から「業務ソフト」を抽出し、2017年メーカー別販売数量シェアNo.1。全国約4,500店の家電量販店販売実績を集計。―GfK Japan調べ

また、中小企業庁が運営している「ミラサポ」というサイトがあります。
【参考】
ミラサポ

ここでは、登録すると無料の専門家派遣制度利用や各種施策の情報を手に入れることができますのでこちらもおすすめです。

ネットを使って起業のための情報収集をする際、そのサイト運営主体がどんな背景を持っているかを知ることが大切です。例えば金融機関系のサイトを調べると、一般的な起業のための情報はもちろんですが、「資金調達」の情報や事業計画作成のためのフォーマット等の準備が充実しています。また人材独立開業系のサイトであれば、「フランチャイズ」を前提とした、より身近な独立を視野に入れた情報が豊富です。自分の起業志向に合わせて、サイトの運営主体を選んで情報収集すると、ピンポイントかつワンストップで基礎情報を仕入れることができると思います。

ネットで起業に関しての基礎的な情報を仕入れることは、起業に伴うリスクを少しでも抑えるためには必須です。どんどん情報を仕入れてイメージを作っていきましょう。そして、基礎的な情報を仕入れたうえで、専門家や知人・先輩など「人」に会って「リアル」な情報や「応用知識」を得ていくと、実際に起業するための知識習得がよりスムースになり、起業の現実味が増してきます。

公的機関、創業セミナーを有効活用しよう

今、国は開業率を上げていくことを方針としております。すなわち、起業や創業のための各施策が、以前と比べて充実してきており、この分野での予算配分が手厚くなってきている=フォローやバックアップが以前と比べて充実してきている、ということをぜひ知っておいてください。

こういったフォローやバックアップは、無料で利用できたり、有料でも一部負担など、格安でその道の専門家からの支援を受けることができるのです。

全国の商工会・商工会議所や、産業振興センター、信用保証協会等の、いわゆる経営支援機関では「無料創業相談窓口」を設置していることが多いので、ぜひ活用してみましょう。このような機関を利用して、実際に相談窓口等で「人」に会って話をすることで、リアルな起業の情報を把握することができます

【参考】
東京都創業NET
日本政策金融公庫
中小企業庁:創業スクール

そして、実際に専門家と話すことで、主観だけではなく「客観的な意見」として起業プランのリスクと可能性を評価してもらうことができます。そうすることで今後の事業計画書作成等の具体的な流れへスムーズな橋渡しをすることができるのです。

また、上記のような経営支援機関では「創業セミナー」を積極的に行っております。これは基本1万円程度の自己負担で、創業の心構えからコンセプト、事業領域の策定、販売促進プロモーション、営業接客活動の基礎や、実際に事業計画の策定や資金調達のやり方など、カリキュラム形式で知識を習得することができます。

さらに、創業にむけた補助金取得のための情報も得られるなど、非常に実戦的な知識を得ることができます。また、無料で創業場面における各テーマをバイキング形式で選択受講できたり、各地で創業に関わるセミナーなども充実してきていますので、本格的に起業を考えている方はぜひご検討してみてはいかがでしょうか。

同じ志を持つ仲間との絆を深める。真に理解してくれるアドバイザーと出会う

現在私は、各地で創業セミナーの講師を務めております。各地でのセミナーを見ていて感じることは、創業セミナーに参加されるメンバーの方々は、まだ起業プランが固まっていない方もいれば、起業一歩手前の方までさまざまですが、みな非常に意識が高く、熱心であるということです。

私がそういう場で講師をしていて授業の途中で必ず言うことがあります。それは、「ぜひメンバー同士で名刺交換して、終わった後もSNS等をうまく使って、みんなで交流を深めて続けてください、こんなに貴重なメンバーはいません」ということです。

考えてもみてください。こういったセミナーに参加しなければ、同じ「創業という目標」を持つ方と同じ創業のタイミングで出会うことなんて、本来ならなかったわけです。セミナーに参加する重要なメリットは、出会うわけがなかった「同じレイヤー、同じ目標」を共有する仲間と出会うことができることであり、その仲間は、時に事業プランを客観評価してくれるモニターにもなったり、起業知識を交換したり収集する際のサポーターとなったり、お互いの悩みを分かち合う心強い味方となってくれるのです。セミナーの講師という立場からみて、この財産は実はとても大きいのでは、といつも思っています。なぜなら、とかく起業・独立は「孤独」であることが多く、時に挫折もつきものだから。そんな時に、志を同じくする仲間たちがいたら、どれほど心強いでしょうか。

さらに、こういったセミナーや支援機関の窓口相談では、中小企業診断士などのアドバイザー(専門家)と出会うこともできます。アドバイザー(専門家)については、「本当に信頼できる、話がしやすい、話を素直に聞いてくれる」と思った方を選んでください。専門家との付き合いにおいて、過去に苦い経験をした方が一部いるのも事実で、「話を聞いてくれず、一方的に指導された」など、ということもよく耳にします。

ただそういった場合は、その専門家のことはスッパリ忘れてください。あなたが悪いわけでもなく、さらに専門家のすべてがそういうキャラクターでは決してないということです。今の時代、納得がいかなければセカンドオピニオンを求めるのは当然の流れです。むやみな変更は信頼関係を構築するうえであまりお勧めはしませんが、腑に落ちないことがあった際は、専門家を紹介してくれた支援機関の担当者に伝えて、新たな専門家の紹介を相談して頂ければと思うのです。そうすることが、それぞれの専門家たちのサービスの向上に役立つはずですし、支援機関としても、現場の意見を反映して、より良い専門家の紹介につながると考えるからです。

起業は、とても勇気がいることです。しかし、そのプロセスは決して孤独ではありません。情報や制度を「知っていること」そして「有効活用できること」がなによりの起業時のロケットブースターになりますので、起業の際は、ぜひ効率よく情報収集を行ってみてください。

【参考記事】
起業するときにおさえておきたいポイントと起業の相談先
税理士にもあるって知ってた? 迷ったときの「セカンドオピニオン」のススメ

photo:Getty Images

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この記事の執筆者

粕谷智和
粕谷智和

2001年大手衣料量販グループ入社、入社1年で店長に抜擢。店舗オペレーションに通じ、マニュアル改善においては全社表彰を3度受賞。2009年より北海道音楽企業に入社。エリア統括として、エリア内支店経常利益昨年対比800%増を実現。2014年独立。創業、補助金・助成金申請、各種経営計画策定、特に各地セミナーにおける販売促進指導や、個々の事業者様の強み・セールスポイントを引き出し、外部発信していくことを得意としている。一般事業者様向けのセミナーはもちろんのこと、事業者様のセールスポイントの引き出し方について、地域経営支援団体・経営相談員様向けの指導セミナーも開催している。

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