e-Tax(電子申告)で確定申告をする方法【平成31年1月から簡便化!】

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執筆者:岸田元

e-Tax(電子申告)で確定申告をする方法【平成31年1月から簡便化!】

インターネットを通じて確定申告が行える「e-Tax(イータックス)」。
平成31年(2019年)1月からは従来よりも簡単に行えるよう、利用方法が変更になります。
今回は「e-Tax利用の簡便化」も含め、あらためて確定申告をe-Tax(電子申告)で行う手順について調べてみました。



POINT
  • e-Taxを行うには事前に揃えるモノが必要
  • 平成31年(2019年)1月から、「マイナンバーカード方式」か「ID・パスワード方式」の2択に
  • e-Taxを使って青色申告すれば、2020年分以降も引き続き65万円控除

e-Taxとは何か?

e-Taxとはネット上で所得税や贈与税といった税金の申告、申請・届出等が行える国税庁のシステムです。個人事業主の場合は、主に所得税の確定申告で利用することになるでしょう。

e-Taxを利用すれば、確定申告書A、Bをはじめ、白色申告用の収支内訳書、青色申告決算書など、確定申告に必要な書類をすべてインターネットで提出できるので、税務署に行かなくても自宅で確定申告を済ませることが可能です。

また、開業届である「個人事業の開業・廃業等届出書」、青色申告を始める際に必要な「所得税の青色申告承認申請書」といった書類もe-Tax上で提出できます。

【関連記事】
e-Taxで開業届と青色申告承認申請書を出す方法【導入から作成までの手順】
青色申告するのに必要な開業届の書き方 〜どこに、期限はいつまでに提出すればいい?〜

e-Taxのメリット

実際にe-Taxを始めたとして、おもなメリットは以下の3つになります。

  • ①自宅から確定申告できる
  • ②マイナンバーカードで手続きが簡略化
  • ③2020年分からも青色申告は65万円控除

①については当たり前ですが、確定申告のたびに税務署に行く必要はなくなります。また確定申告時期には毎日24時間利用可能(メンテナンス時間を除く)なので、時間を気にしなくてすみます。

②については、平成31年(2019年)1月からはマイナンバーカードを利用すれば、e-Taxを利用する際のID・パスワードに不要となるため、従来よりも簡単に確定申告が行えます。
後述しますが、平成31年(2019年)1月から暫定的とのことですが、ID・パスワード方式もできます。

そして、実は③が一番大きなメリットとなります。平成30年度の税制改正により、2020年分の確定申告から青色申告特別控除額が変わることが決まっています。
これまで青色申告といえば「65万円控除」というキーワードがセットのようになっていましたが、改正後はなんと65万円、55万円、10万円の3種類になります。
65万円控除を適用するのに新たに要件が追加され、要件を満たさない場合は、控除額が10万円減額されて「55万円控除」になってしまうのです。

でもご安心を。
電子帳簿保存かe-Taxを使って青色申告すれば、引き続き65万円控除を受けられるのです。
これを機会にe-Taxを利用する人も増えるでしょう。

これから青色申告を始めようと考えている人も、まずはe-Taxを使えるようにしておくといいかもしれません。

また、e-Taxであれば生命保険料控除などの各種証明書、源泉徴収票は金額を入力するだけで提出の必要はありません。
ただし手元に置いて5年間は保管しておく必要があります。

【関連記事】
【平成30年度税制改正】青色申告特別控除65万円が見直しに!個人事業主は減税になるの?!

e-Taxのやり方

ここではe-Taxを実際に行う流れを簡単に説明します。

平成31年(2019年)1月からのe-Tax利用の簡便化では、以下の2つの方式から利用方法を選ぶことができます。

  • マイナンバーカード方式
  • ID・パスワード方式

ID・パスワード方式は税務署で本人確認が必要です。こちらは暫定的な対応とのことですので今回は、マイナンバーカード方式を中心にご紹介していきます。

e-Taxのやり方

マイナンバーカード方式で確定申告をe-Taxで行うために事前に用意するモノは以下の通りです。

  • マイナンバーカード(電子証明書入り)
  • ICカードリーダライタ
  • インターネットに接続したPC
  • 電子証明書を使うためのソフト

まずは市区町村の窓口で自分のマイナンバーカードを取得します。
マイナンバーカードの中には通常、「署名用電子証明書」が組み込まれています。
これは本人であることを証明する電子版署名のようなもの。提出する確定申告データの本人確認と改ざん防止のために使います。

次にカード内の電子証明書を読み取るための「ICカードリーダライタ」も必要です。PCに接続して使いますが、ソニーのパソリなど、e-Taxに対応しているものを選びます。

e-Taxのやり方

非接触ICカードリーダー/ライター「PaSoRi(パソリ)RC-S380」 マイナンバーカードをかざすだけでe-Tax (確定申告・納税)、eLTAX(地方税)が可能。また、電子マネーの残高確認やネットショッピングにも利用できる。製品詳細はこちらのサイトから(写真提供:ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ)

そしてもちろんPCも必要です。
平成31年(2019年)1月から、医療費控除またはワンストップ納税を選択しなかった場合のふるさと納税などの寄附金控除を申告する給与所得者はスマホで確定申告ができるようになりますが、個人事業主のe-TaxはPCで行います。

PCには、マイナンバーカードの電子証明書を使うための「利用者クライアントソフト(JPKI利用者ソフト)」をインストールしておきます。
これは、公的個人認証サービスのサイトからダウンロードできます。e-Taxだけでなく、他の行政手続きの電子申請にも共通して使うソフトです。

ここまでで事前準備は完了です。

あとは実際の確定申告をする作業です。
事業売上や経費などの計算が終わり、所得金額を算出したら、国税庁のe-Taxサイトにある「確定申告書等作成コーナー」→「申告書・決算書・収支内訳書等 作成開始」→「e-Tax」に入り、作業を開始します。

手順

※画像 国税庁 確定申告書等作成コーナー/e-Tax(国税電子申告・納税システム)より

いまから準備しておくべき理由

2020年分から始まるe-Taxでできる青色申告特別控除65万円を受け、今後の確定申告はe-Taxが主流になるのではないでしょうか。
ICカードリーダライタを数千円で購入したとしても、e-Taxを継続的に行うなら十分にお釣りがくるメリットです。

そうなると2020年分の確定申告時期(2021年3月15日締め切り)には、e-Taxを利用するために駆け込みでマイナンバーカードを取得する人が増えそうです。
マイナンバーカードは、2018年11月末現在では、マイナンバーカードの申請をしてから市区町村が交付通知書を発送するまでに1カ月ほどかかっていますし、2020年分の確定申告時期に取得の際は、混雑も予想されます。
スムーズなe-Tax導入を目指すなら、早めの準備が得策です。

申告ソフトなら、確定申告資料を作成して、簡単にe-Taxできる

そして、たとえe-Taxになっても確定申告するまでの手順はこれまでと同じで、簡略化されるわけではありません。
売上や経費を月ごとにきちんとまとめ、控除書類を用意して...こういったコツコツとした手間は今まで通りです。

そこで有効活用したいのは確定申告ソフト。
売上や経費などを入力するだけで、自動的に確定申告書類が作成できるので便利です。
クラウド確定申告ソフト「やよいの青色申告 オンライン」なら国税庁が提供しているe-Taxソフトに対応しているので、e-Tax申告データをダウンロードしてそのまま確定申告ができます。

確定申告ソフトのデータからe-Tax(※)に連動させて素早く確定申告、もちろん青色申告は、最大の65万円控除で。
手間を省いて控除も最大限享受したいものです。

(※)ID・パスワード方式は、国税庁のe-Taxサイト「確定申告書作成コーナー」での申告に対応している方式です。
「確定申告書等作成コーナー」は、「確定申告書等作成コーナー」で作成した電子データ以外は、取り込むことができないため、確定申告ソフトで作成した e-Tax用データを取り込むことはできないのでご注意ください。
ID・パスワード方式で、確定申告を行う場合は、確定申告ソフトで作成した決算書をもとに「確定申告書等作成コーナー」から金額等を入力して申告をします。

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photo:Thinkstock / Getty Images

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岸田元
岸田元

編集/ライター。出版社、編プロ勤務などを経てフリーランスに。得意分野はIT、家電、ビジネス、エンタメなど。書籍編集から取材記事の執筆まで守備範囲は広めなユーティリティープレーヤー(便利屋)。難しいことをわかりやすく、真面目な話を面白く、伝えることを心がけています。

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