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インバウンド需要対応アプリで起業するには?マジェステック・藤崎裕子氏インタビュー

公開日:

執筆者:高田薫

インバウンド需要に対応するスマホアプリで起業するには? マジェステック合同会社代表・藤崎裕子氏インタビュー

2020年の東京五輪に向けて、日本にはこれからますます多くの外国人が訪れると予想されています。それに伴い、期待されるのが「インバウンド需要」。

インバウンド需要とは、訪日外国人による消費活動のこと。訪日外国人により快適に日本でのひとときを過ごしてもらうためのおもてなしのひとつにスマホアプリの活用もあるでしょう。

今回は、中国語アプリを多数開発しているマジェステック合同会社代表の藤崎裕子さんに「インバウンド需要」と「スマホアプリで起業」について、注意点や成功のポイントを伺いました。



中国でキャスターを経て、帰国後、スマホアプリの開発に関わり起業したが...

――起業される前に中国でキャスターをされていたそうですね。

はい。中国には7年ほどいたのですが、元々はニュージーランドで日本語のアシスタント教師をしながら、語学学校で英語を学んでいて。その時、同級生の紹介で、中国の大連で日本語番組のキャスターをすることになり、中国への渡航を決めました。

実は、過去に交通事故で瀕死の状態を経験したことがあり、「一度きりの人生、後悔のない選択をしたい!」という思いが人一倍強かったことも渡航のきっかけになりました。

日本語番組のキャスターといっても、原稿の翻訳や現地のかたへのインタビューなど、中国語が必要になるので、まずは中国語を学びました。約1年でHSK6級(中国政府認定の検定で6級が上級)を習得し、その後は、現地の日本語ニュース番組のキャスターや、特別番組の日本人司会者、ナレーションなどの仕事をさせていただきました。

現地の人たちとの交流を通して日本と中国との違いのほか、日本の良いところを考えるきっかけになったのは貴重な体験でした。猛スピードで発展する中国のパワーを間近で感じられることができたのも良い機会になったと思います。

中国では、消費の傾向や興味の移り変わり、流行などを見聞きしていましたが、このときの経験は、現在運用している中国語会話アプリにも役立っています。

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――帰国後、スマホアプリの開発に関わり、起業されたきっかけは?

日本へ帰国して、当時勤めていた日本の会社が立ち上げたスマホアプリの開発支援プロジェクトに携わったことがアプリに興味を持ったきっかけです。アプリを開発する多くの担当者と接するうちに、自分もアプリを作りたいと思うようになりました。

そして、中国での経験を生かせるアプリを作りたいと考えていたときに、訪日中国人向けのインバウンドサービスアプリを共同制作するというご縁がありました。

共同制作にあたって、日本に法人が必要となり、会社を立ち上げることになったのです。
中国での経験もあり、その後も日中双方のビジネスに関わることが多かったです。その中で、日中交流の役に立ちたいという思いが強く、日中語学学習アプリの制作を始めました。

――今は、どのようなアプリを制作しているのですか?

iOSやAndroid向けの日中語学学習アプリを開発しています。自社アプリがメインですが、インバウンド向けなど、お問い合せに応じて一部受託開発もしています。

日中語学アプリは、これまでに5本リリースしています。制作の期間は、規模によって、ピンキリです。「リアル中国語アプリ」の場合、機能もコンテンツも多く、開発からリリースまでには、1年半ほどかかりましたね。

アプリの制作で大切にしていることは、ユーザーの目線でニーズや課題解決に対応できるよう常識や慣例にとらわれないこと

――アプリ制作のアイデアはどんなところから?

中国語のリスニングと発音を徹底攻略するためのアプリ「超中国語耳ゲー」は、日本語にはない音節の発音が苦手という人に向け制作したものです。

 

自分自身も発音の習得にはとても苦労したこともあり、日本人で中国を勉強している友人のために「どうすればもっと発音がよくなるだろう?」と考えたのが開発のきっかけでした。中国語の似て聞こえやすい音節や声調の違いを徹底的に攻略し、発音を習得できるアプリです。

こちらは無料のアプリということもあり、テレビや雑誌で紹介もされました。HSKや中国語検定のリスニング向けとしても利用されているので、初めてAndroid版でも対応したのですが、UIやUXなど、iOSと異なる部分が多く、制作には少し苦労もありました。

アプリ制作にあたって、大事なのは、アプリを制作するに至った目的を達成するためにはどうすれば良いのか、達成目標を明確にし、そのためにどう行動していくのか、今いかせる強みは何か考えています。私自身、まだ道半ばですので、失敗の経験から学びつつ、常識や慣例にとらわれず、アイデアと実行力で目標との差を縮めていきたいと思っています。

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でも、問題も!?
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この記事の執筆者

高田薫
高田薫

編集・ライター。広告制作会社、web制作会社を経て、現在フリーランス。執筆や編集のほか、サイト制作や更新も。手掛けてきた分野は、医療、美容、教育、お金のこと、不動産など。

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