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税務署に行かずに確定申告する方法【e-Tax】【郵送】【税理士に委任】

最終更新日: 公開日:2020/03/27

執筆者:柳原つつじ

税務署に行かずに確定申告する方法【e-Tax】【郵送】【税理士に委任】

毎年わかっていることなのに、どうしてもギリギリになってしまう人も多い確定申告。そして、提出期日に近づけば、近づくほど、税務署の窓口は混雑する。なるべく、人混みのなか税務署でただ待つだけの時間は過ごしたくないですよね……。そこで今回は「税務署に行かずに確定申告する方法」として「e-Tax」「郵送」「税理士に委任」の3つを紹介したいと思います。



POINT
  • 確定申告書は、郵送による提出も認められている
  • 今後はe-Taxによる電子申告が主流となっていく見通し
  • e-Taxは、「マイナンバーカード方式」と暫定方式の「ID・パスワード方式」の2種類

確定申告期に混雑している税務署に行きたくない!

所得税の確定申告時期の税務署には、できれば近づきたくありません。私もかつては窓口へ赴いて提出していましたが、午前8時30分の開庁時間に行っても、すでにたくさんの人が並んでいます。うんざりして、思わずため息が出そうになりました。

それでもまだ還付申告ができる1月なら、比較的混雑は避けられます。しかし、どうしても確定申告の作業が終わらず、3月に入ってしまうという人が多いはず。私も毎年、早めにとは思っていても、気づけば3月(※)。ギリギリになってしまうんですよね。各取引先から支払調書が届くのが1月下旬でそれを待ってということも、提出が遅れる要因の一つではあります。

相談するまでに、1時間以上待たされることもある確定申告時期の税務署や申告会場。もし、税務署や申告会場に行かないで済ませられるのであれば、大きな時間の短縮になります。

【※スモビバ!編集部追記】
2020年2月27日、国税庁より確定申告期限の1か月延長が発表されました。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から2019年分申告所得税(及び復興特別所得税)、個人事業者の消費税(及び地方消費税)の申告期限・納付期限が、2020年(令和2年)4月16日(木)まで延長となります。

所得税の申告期限・納付期限
 2020年2月17日(月)~2020年4月16日(木)
 振替納税の場合の振替日:2020年5月15日(金)

消費税の申告期限・納付期限
 2020年1月6日(月)~2020年4月16日(木)
 振替納税の場合の振替日:2020年5月19日(火)

【※スモビバ!編集部追記】
2020年4月6日、国税庁より新型コロナウイルスの影響により申告することが困難な方については、4月17日(金)以降であっても申告書を受け付けることが発表されました。期限が延長される申告・納付、申請等の手続、延長されないものの詳細につきましては国税庁ホームページでご確認ください。

税務署に行かずに確定申告する方法は3つ「e-Tax」「郵送」「税理士に委任」

税務署に行かずに確定申告を行う方法は、3つあります。それでは一つずつ、紹介していきましょう。

e-Taxで確定申告する

まずは、国税電子申告・納税システム(e-Tax)を活用する方法です。

国税庁によると、平成30年度の所得税申告においては、e-Tax利用率は57.9%と、すでに6割近くに上ります。書類を記入して税務署に提出するというスタンダードな方法から、e-Taxへと主流が移りつつあるといってよいでしょう。

e-Taxで実際に確定申告する手順と方法は、後半で解説しています。
お急ぎの方は、「e-Taxで実際に確定申告する流れとやり方」をクリックすると該当箇所にジャンプします。

しかも、2019年1月からは、e-Taxを利用すれば、マイナンバーカードやパソコンがなくても、スマホだけで確定申告書の作成や提出ができるようになりました。今後、e-Taxはますます利便性が高いものになり、さらに普及が進むと考えられます。

残念ながら、スマホでの確定申告は、個人事業主の確定申告には対応していません。
それでも、会社員がふるさと納税やちょっとした副業などで確定申告をする場合には、スマホでも申告できるので、混雑を回避して確定申告ができますね。

郵送で確定申告書類を送る

確定申告書は、管轄する税務署に郵送することもできます。ただし、少し注意しなければならないのが、郵送の方法です。

というのも、税務上の申告書や申請書・届出書は「信書」に該当します。「郵便物」(第一種郵便物)または、「信書便物」として送付するようにしましょう。

また、郵送や信書便で税務署に送付した場合、通信日付印の日付が提出日となります。これは「ギリギリ提出派」としては、大きな利点です。ただし、もし、宅配便を使うなど郵送や信書便以外の方法で送付してしまうと、到着日が提出日となってしまいます。郵便または信書便での郵送を心がけましょう。

ちなみに郵送による提出も私は経験していますが、やはり漏れが心配になってしまいます。記載事項や添付書類に漏れがないかどうか。送付前に、よくよく確認するようにしましょう。

あと怖いのは、送り忘れですね。実際に私が体験した失敗で、以前、記事にもしましたが......。郵送の際には、くれぐれも気をつけましょう。

顧問税理士がいれば提出を頼む

「税務代理の権限証書」を税務署に提出すれば、顧問税理士による代理提出も可能です。作業としては負担がかなり減ることは、言うまでもないでしょう。

ただし、税理士に依頼すると、当然、費用がかかります。そして、確定申告は毎年、必ず発生することです。

「昨年は儲かったら、税理士に頼んだけど、今年は売り上げがイマイチだから、自分でやって、また来年からお願いしようかな」

というわけには、なかなかいきませんので、顧問料とともに、慎重に検討したほうがよいでしょう。

e-Taxで実際に確定申告する流れとやり方

e-Taxで確定申告を行うには、「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2つがあります。

従来は「マイナンバーカード方式」のみでしたが、暫定的な方法として、2019年1月から新たに「ID・パスワード方式」でのe-Tax利用も可能になりました。それぞれどのような方式か、見ていきましょう。

マイナンバーカード方式

マイナンバーカード方式の場合、必要なものは2つです。「マイナンバーカード」と「ICカードリーダライタ」です。

マイナンバーカードを持っていない場合、市区町村に申請すれば、住民票の住所に通知カード(※)と個人番号カード交付申請書が、簡易書留で届きます。スマートフォン、パソコン、証明写真機、郵送の4つ手段で申請が可能です。

マイナンバーカードの交付を申請したいときは、下記のサイトから、それぞれの方法を選択してみてください。

申請してから、書類が届くまでは、2~4週間ほどかかります。早めに手続きするようにしましょう。

次に、ICカードリーダライタは、カードに記録された情報を読むために必要なものです。家電量販店などでも購入することができます。大体、3,000円くらいですね。

マイナンバーカードとICカードリーダライタがそろえた後、さらにインターネットでインスト―ルをしなければならないものが、2つあります。

一つは、他人のなりすまし行為を防止するために「公的個人認証サービス利用者クライアントソフト」です。もう一つは「ルート証明書・中間証明書」で、こちらは、国税庁のサイトからインストールしてください。

こうして一つひとつ、作業工程を挙げていくと、なんだか大変そうに思われるかもしれませんが、ICカードリーダライタの購入や、ソフトウェアのダウンロード自体はすぐにできます。マイナンバーカードの取得さえ、がんばってやってしまえば、準備は複雑ではありません。すでにマイナンバーカードを持っていれば、なお簡単に手続きが可能です。

ここまで準備ができれば、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」から「作成開始」をクリック。そして「e-Taxで提出 マイナンバーで提出」に入って、通常のように、確定申告の作業を行ってください。

個人事業主の場合は、デスクトップ申告ソフトの「「やよいの青色申告 20以降」やクラウド申告ソフト「やよいの青色申告 オンライン」、「やよいの白色申告 オンライン」を使えば、確定申告書も簡単に作成できて、e-Taxを直接行えます。

ID・パスワード方式

一方、「ID・パスワード方式」でe-Taxを行う場合については、マイナンバーカードは不要です。その代わり、税務署で本人確認をしてもらったうえで、「ID・パスワード方式の届出完了通知」を発行してもらうことになります。

それでも、最初だけ税務署での本人確認が必要ですが、「ID・パスワード方式の届出完了通知」は即日、発行してもらえますし、本人確認は、運転免許証があればOKです。マイナンバーカードを持っておらず、税務署に行くのが手間でなければ、この「ID・パスワード方式」のほうが、楽そうですね。「税務署に行かずに」という部分と矛盾してしまいますが。

その後は、「マイナンバーカード方式」と同じ流れで、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」から「作成開始」をクリック。そして「e-Taxで提出 ID・パスワード方式」へ進めば、作業が開始できます。

ただし、ID・パスワード方式で利用しようとする場合、「電子申告・納税等開始届出書」を事前に提出して、「利用者識別番号」を取得しなければなりません。若干、面倒ですが、e-Taxソフトで簡単で行えますから、それほど構える必要はないでしょう。

そして、ID・パスワード方式の場合の注意としては、市販の申告ソフトで作成したe-Tax用データは使用できません。あくまで国税庁の「確定申告書等作成コーナー」でしか使用できないことを覚えておきましょう。

e-Taxについては、この2つの方法のいずれかで行えば、問題ありません。「百聞は一見にしかず」で、実際にやってみると、意外に簡単だという印象を持つ人も多いのではないかと思います。まだ始めていない人は、チャレンジしてみてください。

以上、「税務署に行かずに確定申告する方法」をご紹介してきました。

確定申告書の提出については、冒頭でお伝えしたように郵送や税理士さんに依頼する方法もあります。しかし、紙の確定申告書からe-Taxへの移行は、今後ますます進むのが明らかです。より簡単に、より便利になっていっていますからね。税理士さんも、e-Taxに移行していっています。少なくともe-Taxの知識は持っておいたほうがよいでしょう。

「タイム・イズ・マネー」。時は金なり。個人事業主やフリーランスにとっては、特にそうです。だからこそ、確定申告に追われる時間は、なるべく少なくしたいものです。

より効率的に確定申告を行うために、窓口に足を運ばずに済む方法をぜひ、今一度、検討してみてください。

(※)2020年5月25日をもって「マイナンバー通知カード」は廃止されました。今後、新たにマイナンバーが交付される方には「個人番号通知書」により、マイナンバーが通知されます。

なお、「通知カード」廃止後も住民票との記載が一致している場合に限り、マイナンバーを証明する書類として「通知カード」を引き続き利用できます。「個人番号通知書」はマイナンバーの証明書類としては利用できないので、ご注意ください。
詳しくは、「マイナンバー通知カードが廃止に。もう使えなくなる?確定申告への影響は?」をご確認ください。(2020年7月2日 スモビバ!編集部 追記)

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photo:Getty Images

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この記事の執筆者

柳原つつじ
柳原つつじ

出版社勤務を経て、フリーエディター、コラムニスト。歴史、伝記・評伝、経営、書評、ITなどを得意ジャンルとして、別名義で著作多数。ここでは、脱サラフリーランスならではの視点で、お役立ち情報をお届けしたいと思います。

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