スモビバ! スモールビジネス(個人事業主、中小企業、起業家)の
業務や経営にまつわる疑問や課題をみんなで解決していく場

給与計算での「社会保険料」の計算

公開日:

執筆者:宮田 享子(社会保険労務士)

法人の場合、従業員を雇用する際に社会保険に加入する必要があります。個人事業主の場合の加入条件は、こちらの記事「はじめて従業員を雇うときに知っておきたいこと」を参照ください。
さて、毎月、従業員の給与から控除する社会保険料(健康保険料と厚生年金保険料)は、どのように計算するかご存知ですか? 実際に具体例を挙げながら説明します。



ある会社員の例

会社員Aさんを例に挙げましょう。Aさんの会社は当然、社会保険に加入しており、Aさんは被保険者のため、毎月の給与から社会保険料を控除します。下図はAさんの平成29年(2017年)10月の給与明細書を抜粋したものです。図の黄色部分に社会保険料の額を入れたいと思います。Aさんに関する情報は以下のとおりです。

  • 年齢 ...... 42歳
  • 準報酬月額 ...... 380,000円

ある会社員の例

対象となる年齢と保険料率

社会保険料を給与から控除するときの対象年齢と保険料率を確認しましょう。平成29年(2017年)10月現在、以下のとおりです。

従業員負担分の料率

従業員負担分の料率

42歳のAさんが負担する社会保険料の保険料率は以下のとおりになることがわかります。

  • 健康保険 ...... 5.78%
  • 厚生年金保険 ...... 9.15%

社会保険料を求める計算式

社会保険料は以下の計算式で求めます。

保険料 = 標準報酬月額 × 保険料率(%)

「標準報酬月額」とは、保険料を計算しやすくするために給与をいくつかの等級にしたものです。詳しくはこちらをご覧ください。

【参考記事】基礎知識「雇用と給与」:標準報酬月額の決定

支給額合計(381,217円)× 保険料率 ではありませんので注意してください。

Aさんの社会保険料

保険料率と計算式がわかったところで、Aさんが負担する社会保険料を計算してみましょう。
Aさんの標準報酬月額は380,000円ですので以下のようになります。

  • 健康保険料=380,000円×5.78%=21,964円
  • 厚生年金保険=380,000円×9.15%=34,770円

計算結果に端数がある場合は、50銭以下切り捨て、50銭超切り上げです。

便利な保険料額表

電卓を叩いて計算しなくても、保険料額表を見ればひと目で保険料がわかるので便利です。ただし、保険料率の見直しがたびたびおこなわれますので、都度、最新の保険料額表であるかを確認するなどしましょう。
給与ソフトを利用している場合も、常に最新の法令対応をしていると安心ですね。

【参考】全国健康保険協会:平成29年9月分(10月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表

まとめ

社会保険料は給与計算ソフトを使った場合は自動計算されますが、求め方は理解しておきましょう。

  • 青色申告オンライン
  • 白色申告オンライン
  • 【PR】 1分でキレイな請求書を作成 「Misoca」 -今すぐ無料でお試し-
  • マイナンバーも年末調整も弥生給与
  • 会計オンライン
  • 永久保存版 マイナンバー制度とは何か?

閉じる

【PR】 1分でキレイな請求書を作成 「Misoca」 -今すぐ無料でお試し- 白色申告オンライン 青色申告オンライン 会計オンライン 弥生給与

この記事の執筆者

宮田 享子(社会保険労務士)
宮田 享子(社会保険労務士)

社会保険労務士。産業カウンセラー。

社労士法人・税理士法人等で実務経験を積んだ後平成22年独立開業。労務相談の他、講師業やメンタルヘルス対策に力を入れている。趣味はオーボエ演奏とランニング。

みやた社労士事務所HP

トレンド&TIPSの記事はこちら

この執筆者の他の記事を見る

雇用と給与

雇用と給与

ひとりで事業を行ってきた社長さんが「そろそろ従業員を雇おうか?」と考える時期がくると思います。 はじめて従業員を雇うとき、どんなことをおさえておけば良いでしょうか。 届出や従業員を雇用するメリットやデメリット、社会保険の加入や従業員への給与の支払い、規程など基本的なことを順に解説します。