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これって盗作?文章を書くときに気をつけたい引用のルール

公開日:

執筆者:柳原つつじ

これって盗作?文章を書くときに気をつけたい引用のルール

個人事業を始めるにあたって、ホームページを本格的に作り始めたという人は少なくないでしょう。特に、事業の立ち上げ当初は広告宣伝費をかけられないため、充実したホームページを作って、顧客を呼び込みたいところです。しかし、そこで悩みの種となるのが、ホームページのコンテンツ作り。事業の宣伝ばかりでは誰もアクセスしないからと、読み物系の記事を作るのはよいことですが、何かを参考にして文章を作るときには注意が必要。情報発信をする前に、きちんと引用のルールを確認して、盗作にならないようにしましょう。



POINT
  • 引用を重ねてまとめるのはNG
  • オリジナルと引用の比率は「8:2」が目安
  • 「孫引き」に注意しよう!

知らず知らずのうちに盗作してる!?

「え、盗作じゃないよ! 引用しただけだよ」

インターネットの普及によって、盗作が問題になることが増えました。

これは何もウェブ上のみで盗作が頻繁に行われているというわけではなく、従来ならば公にならなかったような雑誌や書籍上の盗作行為が、インターネット上で指摘されるようになったからでもあります。盗作された本人がネット上で声を上げて、それが大きくクローズアップされて注目されることも......。

しかし、初めから盗作するつもりだったというよりは、引用のルールを知らず、結果的に「盗作になってしまった」というケースが多いように思います。

おさえておきたいルールは5つあります。

<ルール1>引用に必然性があること

引用する際には「記事の流れ上、本当に必要なものなのかどうか」という必然性が問われることになります。単にスペースを埋めるためだけに他の文章を使うのはNGなのは言うまでもありませんが、「その引用がなければ 自分のコンテンツが成立しないのかどうか」というところまで、今一度、確認しましょう。

<ルール2>引用がメインにならないこと

私は以前、編集者として出版社に勤務していましたが、いろいろな投稿原稿が送られてきました。そのなかで、多いのが「つぎはぎ原稿」。いわゆる、ほかの雑誌や書籍などの記事から引用を重ねて、ただそれらをまとめただけ、という原稿です。

しかし、それは「引用」ではなく「盗作」です。あくまでも自分のオリジナルの部分がメインで、引用はサブ、つまり、一部だけでなければなりません。例えば、自分の好きな小説をまるまる写して、1~2行感想を加えただけでは「引用」なんて言えないですよね。

そこで議論になるのが、「引用の量がどの程度ならば許されるのか」ということ。はっきりした基準はありませんが、オリジナルと引用の比率が「8:2」くらいならば、量的にはオリジナルがメインといえそうです。

しかし、量だけではなく、中身としても、オリジナルの文章のほうがメインになっている必要があります。そりゃそうですよね。もし、そうでないのならば、読者は引用元の文章を読めばよいのですから......。

盗作の意識はなくても、よく書けている文章を参考にするときほど、つい引用部分が長くなってしまいがちです。オリジナルの部分が、量においても、質においても、メインになっているかどうかに気を配りながら、引用すること。これはルール1で挙げた「印象の必然性」ともつながってきます。

<ルール3>引用を他の部分と区別すること

編集者時代、ほかの媒体から引用しまくった投稿原稿には困りましたが、記事の主題がユニークなものであれば、やりようはあります。引用している量をはるかに上回るほどの著者独自の見解を加えてもらったり、引用している部分を著者ならではの表現や解釈でもう一度、再構築して、自分の文章として書いてもらい、引用ではない部分を増やすことで、「引用」として成り立たせることもできます。

それ以上に困るのが、「どこが引用なのかわからない文章」です。明らかに書き手が知りうる内容ではないにもかかわらず、まるで自分の文章のように書いてしまっている、というものです。こうした文章は「引用している範囲を明らかにしてください」と付き返しても、無自覚に引用という名の盗用を行っている分、本人でも把握できていないことが多いので、やっかいなものです。

引用したときには、どこからどこまでが引用なのか、誰が見ても明らかなように書くこと。これは、基本中の基本ですが、意外と徹底されていないところです。

<ルール4>引用部分を勝手に改変しないこと

引用した文章は、勝手に変えてはいけません。当たり前のことのようですが、引用したいフレーズの間に、不必要な文章が入っていたりすると割愛したくなりますし、内容的には引用したいと思うような貴重なものなのに、文章がわかりづらいときも、修正したくなるものです。そんなときでも、引用部分はそのままにしなければなりません。

「表記統一」に則して、漢字で書くのかひらがなで書くのかを用語によって決めているケースもあるかと思います。しかし、引用については、表記統一も行わないようにしましょう。

必要な部分を正確に用いる――。そのことが、引用する際には求められるのです。

<ルール5>出典元を明記すること

これは引用のルールのなかでも、比較的よく知られているものです。ですが、例えば、出典元の記事に、さらに出典元があった場合は、どうすればよいのでしょうか? その場合は、ベースになっている出典にまであたって、本当にそういう記載があるのかを確認するのがベスト。引用を重ねているうちに、内容が改変されてしまっていることもあります。引用の引用のことを「孫引き」と呼びますが、孫引きは避けるようにしましょう。

以上が、引用の主なルールです。

いろいろ書きましたが、「引用=悪」では、ありません。正しく有効な引用を行えば、客観性のあるよい文章に仕上げることができます。引用元の文章を書いた人が「こんなふうに効果的に、自分の文章を引用してくれたんだ」と嬉しくなってしまうような、情報発信ができれば、お互いにとってよいことですよね!

ルールに基づいた正しい引用を心がけましょう。

photo:Thinkstock / Getty Images

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この記事の執筆者

柳原つつじ
柳原つつじ

出版社勤務を経て、フリーエディター、コラムニスト。歴史、伝記・評伝、経営、書評、ITなどを得意ジャンルとして、別名義で著作多数。ここでは、脱サラフリーランスならではの視点で、お役立ち情報をお届けしたいと思います。

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