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東京開業ワンストップセンターのミニ相談会に参加してみた

公開日:

執筆者:岸田元

東京開業ワンストップセンターのミニ相談会に参加してみた

前回記事では、国と東京都がつくった法人設立のためのサービス機関「東京開業ワンストップセンター」の概要をまとめました。今回は実際にセンターで開催されているミニ相談会に参加して、専門家の方に開業に関する疑問を聞いてみました。



POINT
  • ミニ相談会は定期的に開催されている
  • 開業に関する専門家に無料相談できる
  • 気軽に参加してOK

ミニ相談会へはネットから申し込める

東京開業ワンストップセンターでは、開業に関する「ミニ相談会」が定期的に開催されています。ミニ相談会の申込フォームから応募すれば、開業に関する専門家に無料相談できるというもの。定款認証、法人登記、都税・国税......などなど。各分野の専門家に話を聞くことができます。

前回の記事を書くにあたり、赤坂にある東京開業ワンストップセンターを実際に見学したのですが、一等地の立派なビルの中にあって少々敷居が高い印象を受けました。「私のような零細フリーランスが相談に来ていいのか?」「今すぐに法人化する計画はないんだけど、それじゃダメなの?」と気後れしたのですが、ミニ相談会ということならもっと気軽に参加できるはず。もちろん、取材許可は事前に取ってあります。

/trend-tips/images/160223_onestop_02.jpg当日、ビル1階にはミニ相談会の案内が出ていました

開業の専門家に無料で個別相談できる

/trend-tips/images/160223_onestop_03.jpg今回の参加者は私も含めて10人。最初に別室でレクチャーを受けます

参加したのは1月12日の会です。ミニ相談会は毎月5、6回程度開催されているので、その中から自分のスケジュールに合うものを選びます。参加人数は毎回10数名とのこと。相談できるブース数が限られているため、参加者が多すぎると待ち時間が増えてしまいます。このくらいが適正人数なのでしょう。

まずはセンターと同じフロアにある会議室で簡単なレクチャーを受けます。事前の申込フォームに記入する際に、相談したいブースの希望を3つまで出しておくのですが、相談会当日は他の参加者の人と交代しながら希望するブースを回っていく、という流れです。私は「定款認証」「法人設立登記」「税務(国税)」で希望を出しておいたので、最初は「法人設立登記」のブースで相談することになりました。

レクチャーが終わると、センターに移動して個別に専門家との相談を開始します。各ブースに移ると皆さんすごい勢いで質問をしていくため、にわかにセンター内が活気づいていきます。事前に相談内容を決めている人が多いのと、限られた時間で多くのブースを回りたいため、少しでも時間をムダにしたくないという思いもあるのでしょう。

私もさっそく「法人設立登記」のブースで司法書士の方へ相談開始。まずは設立できる法人の種類や費用などの説明を受けます。「株式会社か合同会社が一般的ですよ」とのことですが、個人的には「有限会社」という響きに愛着を感じていました。レトロでこじんまりした感じがして、身の丈に合っている気がするからです。もちろん、有限会社を新設できないのは知ってはいたのですが。そういった話をしたところ、新設はできないが、休眠状態の有限会社を買いとるなどして定款変更すれば、有限会社としてやっていける、との回答をいただきました。おお!有限会社、いけるんですね。

また今回、私が専門家の方に一番聞きたかったことは定款作成についてです。会社設立の本などを読んでも定款の作り方について具体的に触れているものは見当たらず、「あの小難しい書類をいきなり自力で書くのは不可能でしょ」と常々思っていたのです。本当は「定款認証」のブースで聞こうと考えていたのですが混んでいるので、こちらのブースで質問しました。そうすると、法務省のサイトにWordや一太郎用の「定款ひな型」が置いてあるので、それをベースに作るといいですよ、とのこと。さらに司法書士や行政書士に依頼すれば、当然お金はかかりますが作成してくれるとのことでした。

その他、すべての株式会社は決算公告しないといけないのに95%の株式会社はしていないなど、このブースでの雑学的な話が面白く、気づくと30分以上が経過。あわてて次のブースに移動しました。

続いては「税務(国税)」ブースで税理士の方への相談です。こちらのブースでは「個人でやるべきか法人でやるべきか」という事業形態の相談が多いとのことです。だいたい400~500万円以上儲かっているなら、税金面では法人の方が有利というのはよく聞く話です。ただ、継続してそれだけ儲けるのは大変なのも事実。事業開始前の相談が多いので、儲かるかどうか未知数なところもあり、具体的に回答しにくいところはある、とのことでした。その他、東京で事業を始めたいと考えている外国の人から「どんな税金がかかるのか」といった相談も多いとのこと。

定款についての疑問は解消したので、当初の予定を変更して最後に「雇用保険」ブースで相談をしました。といっても、従業員は雇っていませんが。1人会社の場合だと役員は雇用保険に入れないので失業保険はないが、労災保険には任意加入できるとのことでした。雇用保険は法人登記が済んでからの手続きになります。ここまで相談した時点で予定の1時間が経過していたので、ミニ相談会は終了です。

分からないことがあるなら気軽に参加してみては

参加しての感想ですが、1人だけで相談に来るよりは、周りに他の参加者もいるので話しやすいというのがあります。本当は他の参加者の感想も聞こうと思っていたのですが、自分の相談に夢中になるあまり、気づくと他の参加者はほとんど帰ってしまっていました。その中で最後に1人残っていた学生に少しだけお話を聞きました。ひとまずは春から就職が決まっているとのことですが、「会社員になってしまうと起業についての情報を得る機会は減ると思うので、今のうちにいろいろと知っておきたいと思って」とのことでした。

ミニ相談会は、その場で何らかの手続きをしなければならないというものではありません。あくまで相談なので、起業に関する疑問がある人は積極的に参加してみるといいでしょう。何せ無料です。将来的に独立を考えてはいるけれど具体的な計画は立てていないという人でも、専門家に話を聞くことで自分がいまやるべきことが見えてくるかもしれません。

photo:Thinkstock / Getty Images

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この記事の執筆者

岸田元
岸田元

編集/ライター。出版社、編プロ勤務などを経てフリーランスに。得意分野はIT、家電、ビジネス、エンタメなど。書籍編集から取材記事の執筆まで守備範囲は広めなユーティリティープレーヤー(便利屋)。難しいことをわかりやすく、真面目な話を面白く、伝えることを心がけています。

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